2009年11月18日水曜日

米国の10月の鉱工業生産、設備稼働率

11月17日(現地時間)、公表された米国の10月の鉱工業生産指数(2002年=100)は、98.6、前月比プラス0.1%となりました。


前月比でのプラスは4ヵ月連続となりましたが、今回のプラス幅は事前の市場予想より小幅に留まったと言えます。


米国の10月の設備稼働率は70.7%、前月比プラス0.2ポイントとなりました。


一般に、設備稼働率が80%を超えると、設備投資が活発になる傾向があり、今回の公表結果である70%程度という水準は、まだ設備投資が活発になるような水準には達していないように見えます。


今回のこれら公表結果は、自動車産業の生産水準低下が影響しており、その背景には米国政府による自動車買換え支援策の終了があるようです。


市場には、自動車買換え支援策の終了によるインパクトはそれほど深刻にはならないとの見方があり、この見方に立てば、米国の鉱工業生産と設備稼働率は底堅く推移する可能性が高いと言えます。


米国製造業が自立的に回復していく力は未だ弱いものの、底割れするほどは弱いのか、今後の推移が見守られるところかと思います。