過日、パキスタンを訪問した米国のクリントン国務長官は、テロとの戦いは、パキスタン自身の戦いでもあり、米国はこれを支援すると述べました。
パキスタンでは、クリントン国務長官訪問中にもペシャワールの市場で自爆攻撃があり、90人以上が犠牲となったようです。
こうした攻撃を通じ、パキスタン国内では、アメリカのテロとの戦いに疑問をもつ声があり、米国のクリントン国務長官のコメントはこうした事情を意識したものとみられます。
米国のクリントン国務長官は、大学生との対話などを通じ、反米感情の払拭に努めましたが、一方で、パキスタン政府がアルカイダ指導者の潜伏先を知らないというのは信じられない等、パキスタン政府への疑念も示しました。
クリントン国務長官の訪問は、両国の微妙な関係を浮き彫りにし、パキスタンの行方は混沌としいくのではないか、少し頭をよぎった次第にて、今後の推移を見守りたいと思います。