2009年11月13日金曜日

ロシア メドベージェフ大統領の年次教書演説

11月12日(現地時間)、ロシアのメドベージェフ大統領は、年次教書演説を行い、ロシア経済の現状に対し警告を発しました。

(注)年次教書演説では政治、外交についても述べましたが、ここでは省きます。

今回の世界的な経済変動でロシアは大きな打撃を受けましたが、回復に向けた動きが弱いのは、石油・天然ガスなど地下資源に依存する旧来の経済体質にあるとの理解を示しました。


そして、内閣に対して追加的景気対策を実施するよう求めるとともに、国営企業に会計監査を導入して透明化を図り、民営化を進める意向を表明しました。


ロシアは、資源大国とのイメージが強いですが、今後、ロシアは産業の多様化に取り組んでいく可能性がありそうです。


こうした動きが、競争促進に向かうのか、それともロシアの自国産業の保護強化に向かうのか、今後の推移が見守られるところかと思います。