IMFは、世界経済見通しを改訂し、2009年の世界経済の成長率予想をマイナス1.4%とし、4月時点の予測から約0.1%引下げ、下方修正しました。
一方、2010年はプラス2.5%と、4月時点の予測から約0.5ポイント引き上げ、上方修正しました。
世界経済の2009年から2010年の経済成長は、2009年4月時点の予測より約0.5%ポイント高く、2010 年には2.5%に到達すると考えられるとしました。
世界経済は、第二次世界大戦後の未曾有の景気後退局面から脱却しつつあるが、経済安定化の様相にはばらつきがあり回復は弱い、と指摘しています。
米国を含む多くの経常赤字国の内需の見通しは弱く、主要黒字国の政策は強い需要を維持するものでなければならないとしました。
また、金融システムは依然として正常に機能していないが、公的政策は徐々に減少していることなどから、回復のスピードは鈍いとみられるとしました。
景気は底打ちした可能性が高いものの、底は深く、厳しい状況が続きそうです。今後の推移が見守られるところかと思います。