過日(7月23日)、米国のバイデン副大統領は、訪問先のグルジアでサーカシビリ大統領と会談しました。
バイデン副大統領は、グルジアのNATO(北大西洋条約機構)加盟を支援する旨を表明するとともに、民主化面での改革を求めました。
サーカシビリ大統領は、米国に、米国の警察、軍の支援を要請しました。
グルジアは、ロシアとは、グルジア国内の民族紛争(アブハジア及び南オセチア問題)、ロシアによるグルジア産ワインの輸入禁止、グルジアのNATO加盟に向けた動き、グルジア当局によるロシア軍将校逮捕などにより緊張関係が続いています。
グルジアでは、アブハジア、南オセチアの両地域には中央政府の実効支配が及んでおらず、2008年8月、両地域はロシアによりそれぞれ「共和国」として独立承認されました。
ただ、現時点でロシアの他に独立承認を行ったのはニカラグアのみとなっています。
バイデン副大統領は、米国は南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を認めず、世界にも認めないよう求めると表明しています。
グルジアに関し、ロシアと米国の対立は先鋭化する可能性が高いように見えます。
今後の推移が見守られるところかと思います。