7月16日(現地時間)の中国現地の報道によれば、中国の第2四半期のGDP成長率は、前年同期比プラス7.9%になったとのことです。
中国の上半期のGDP成長率は7.1%となったようです。
この数字のみを見る限り、中国経済は、政府の景気刺激策による効果が出ているように見えます。
7月15日(現地時間)、公表された6月のマネーサプライ(M2)伸び率は、前年同月比プラス28.5%となりました。
前月(5月)の同プラス25.7%からさらに上昇しました。
人民元建て新規貸し出しは増加傾向を続けています。
一方、7月16日(現地時間)、中国の6月のCPI(消費者物価指数)は前年比マイナス1.7%、生産者物価指数(PPI)は同マイナス7.8%となりました。
マネーサプライが大きく伸びているのに、CPIとPPIが低下しているということは、経済の需要回復に対して資金が配分されているのかどうか疑問があり、過剰流動性により、不動産や株式といった資産価格が上昇している懸念があるのではないかと思います。
ただ、中国は大きく、沿海部は輸出減少に苦しむものの、内陸部は成長に向かっているのは確かなようです。
中国をひとくくりに見るのではなく、地域や産業などに分解して見た方が良いのかもしれません。
今後の推移を見守りたいと思います。