2009年7月8日水曜日

原油価格の下落

最近、原油価格は、下落しています。


市場では、今回の原油価格下落は、先週の米国の弱い雇用統計がきっかけで進んだと理解しているようです。


最近の報道によれば、OPEC(石油輸出国機構)の議長は、適正価格が1バレル=68~71ドルと考えており、最近の下落前の原油価格に満足しているようです。


原油高は、石油製品価格を一段と押し上げる懸念が指摘されていたところですが、急激な上昇、下落は不安定要因となります。


最近の原油価格上昇は、需要を背景にしたものというよりも、投機的な動きが強く反映されたものであり、不公正な投機活動が行われた可能性もあるのではないかとの見方もあるようです。


読売新聞のインタビュー記事によれば、英首相は、イタリアで開かれるサミットで、原油相場に関し、金融市場の安定化に向けた規制強化の議論の文脈の中で検討される可能性を示唆したようです。


今後の推移が見守られるところかと思います。