2009年7月16日木曜日

米国の6月のCPIの印象

7月15日(現地時間)、公表された米国の6月の消費者物価指数(CPI)は前月比プラス0.7%、前年比マイナス1.4%、食品・エネルギーを除くコアCPIは前月比プラス0.2%、前年比プラス1.7%となりました。


ガソリン(all types)は前月比プラス17.3%でした。


米国の6月のCPIは、ガソリン価格の上昇が大きく影響したようです。


市場では、デフレ懸念が解消したとの見方が出ているようです。


同日、公表された米国の6月の設備稼働率は68.0%でした。


市場では、米国の設備稼働率の落ち込みの峠は越えたとの見方が出されています。

しかし、設備稼働率の水準は高くなく、需給ギャップはマイナス圏にあると考えられます。


需給ギャップが改善しなければ、デフレ圧力は続くものと考えられ、今回のCPIをもってデフレ懸念が薄れたとは言えても、解消したとまでは言えないのではないかとの印象です。


今後の推移を見守りたいと思います。