7月10日(現地時間)、イタリアで開かれていたG8が閉幕しました。
今回のG8で、世界の気温上昇幅を摂氏2度以内に抑えることで合意しましたが、2050年までに世界全体の温室ガス排出量を半減させるという長期目標については、新興国の合意を取り付けることはできませんでした。
米国のオバマ米大統領は、G8での地球温暖化防止に向けた主要国の取り組みは前進したと評価しました。
これに対し、国連の潘基文事務総長は、G8の目標値は不十分との見方を示しました。
海外メディアによる複数の新興国の市民に対するインタビューを見ると、経済成長による生活向上が大事で、環境問題はこれを上回らない旨のコメントが出されていました。
先進国と新興国の溝は深く、新興国が十分に経済が発展するまで溝が埋まらないとすれば、妥協点を見出すには相当の時間がかかるのかも知れません。
遠くない将来に、地球温暖化防止に向けたより良い合意が成立することを期待しつつ、今後の推移を見守りたいと思います。