6月2日(現地時間)、公表されたEUの4月の失業率は9.2%と、前月比で悪化しました。
EUの雇用環境は悪化を続けているようです。
市場では、今年中にEUでは新たに350万人が失業し、失業率は10%に達するとの見通しが出されています。
現在のところ、EUは、景気刺激のための新たな財政支出には慎重なように見えますが、今後、雇用創出のための政策の必要性が高まっていくのではないかと思います。また、失業率の高まりに象徴される大幅な経済の落ち込みがEUの金融システムの安定化に与える影響も気にかかるところです。
今後の推移が見守られるところかと思います。
ユーロ圏失業率(%) | |
2月 | 8.7 |
3月 | 8.9 |
4月 | 9.2 |