グリーンランドは、300年以上、デンマーク領となっていますが、昨年実施されたグリーンランドの住民投票によって、今般、自治権を拡大することになりました。
イヌイット系の言語がグリーンランドの公用語になり、従来、デンマークの管轄だった警察、司法がグリーンランド自治政府の管轄となりました。
そして、グリーンランドの抱える石油、ガス、鉱物資源などによる収益の多くがグリーンランド自治政府に帰属することになります。
外交、防衛は、従来通り、デンマークの管轄となっています。
海外TVのインタビューによれば、デンマーク女王は、完全な独立を認める考えはないようです。
温暖化により、グリーンランドの氷は溶け出してきているようであり、これは、資源開発を容易にするとみられます。
今回の自治権拡大は、グリーンランドにとって大きな一歩となったようです。
今後の推移を見守りたいと思います。