2009年6月12日金曜日

上方修正された石油需要予測と気になる石油価格の行方

6月11日(現地時間)、国際エネルギー機関(IEA)は、2009年の世界の石油需要予測を上方修正しました。

上方修正は昨年8月以来のことでした。


市場では、世界経済が景気後退の底入れから回復に向かう兆しと受けとめたようです。


同日、ニューヨークの原油先物相場は3日連続で上昇しました。


これは、需要予測の上方修正だけでなく、ドルが対ユーロなどで軟調に推移したことから、ドル建てで取引される原油先物への割安感が強まったことも影響したようです。


仮に、エネルギー価格が上昇した場合、底入れしつつある経済、まだ十分に安定しているようには見えない金融システムと金融政策の行方が気になるところです。


原油価格は上昇を続けるのかどうか、今後の推移が見守られるところかと思います。