6月21日(現地時間)、世界最大の石炭生産会社の一角を占めるスイスのエクストラータは、プラチナ生産最大手のアングロ・アメリカンに対し、合併提案を行ったと表明しました。
アングロ・アメリカンは、ダイヤモンド最大手のデビアスの株式の45%を保有しています。
合併が実現すれば、合併新会社の時価総額は680億ドルとなり、エクストラータは7億ドルの経費削減効果が見込めるとしています。
市場では、南アフリカがアングロ・アメリカンの株主になっていることが合併の障害になるのではないかとの見方
が出されています。
海外メディアによれば、アングロ・アメリカンの取締役会は今回の合併提案に反対の立場のようです。
最近、資源最大手のオーストラリアのBHPビリトンが、リオ・ティントとオーストラリアの鉄鉱石事業統合で合意し
ています。
リオ・ティントは、この統合合意の直前、中国の政府系アルミ会社との提携を撤回しました。
海外メディアによれば、中国はこの統合計画を阻止するため、独占禁止法を行使する可能性が指摘されています。
資源大手の統合の行方は、世界の資源価格の価格決定権に影響を与えるとともに、国と国との関係にも影響を与える可能性があります。
今後の推移が見守られるところかと思います。