最近、エコポイントなどで小売に注目が集まっていますが、一時の財政支出によるもので、需要を先取りしている面は否めないのではないかと思います。
特に気になるのは、今月初め(6月1日)に公表された内閣府の推計による日本の需給ギャップが、今年1~3月期に、マイナス8.5%、金額ベースでは、年換算で約45兆円となることです。
基本的に、需給ギャップのマイナスは、物価の押し下げ圧力として作用し、日本経済は強いデフレ圧力にさらされる可能性が高いと予想します。
6月19日、公表された5月の全国百貨店売上高は、前年同月比マイナス12.3%となりました。
これで4カ月連続での2桁マイナスとなりました。
不景気で高額品が売れないといった面だけではないような気がします。
日本の需給ギャップ、物価、小売、消費の行方について、今後の推移を見守りたいと思います。