6月3日(現地時間)、公表されたオーストラリアの2009年第1四半期の実質GDP(国内総生産)伸び率は、前期比プラス0.4%(季節調整済)となりました。
これは事前の大方の市場予想を上回る水準であったと言えます。
海外メディアによれば、同日、オーストラリア財務省筋は、量的緩和政策を必要とする可能性は低いとの見解を示し、市場も同様の見方にあるようです。
市場では、今回のオーストラリアの伸び率の背景には好調な資源の対中輸出があるとの見方が出されています。
ただ、オーストラリアの失業率は上昇しており、また、資源輸出の動向は世界的な景気動向に左右されると考えられ、手放しで好感することは難しいのではないかとの印象です。
今後の推移を見守りたいと思います。