6月8日、東京商工リサーチが公表した全国倒産状況によれば、2009年5月度の全国企業倒産件数は1,203件と前年同月比マイナス87件(同マイナス6.7%)となりました。
前年同月比でマイナスになったのは、2008年5月以来1年ぶりのことでした。
都道府県別では、前年同月比マイナスが25都道県、プラスが15府県となりました。
東京では9カ月ぶりに前年同月比マイナスとなりました。
今回の倒産件数からすると、単月ながら、企業倒産件数はピークを過ぎたように見えます。
5月27日に公表された商工中金の中小企業月次景況観測によれば、中小企業の4月の売上高は、前年同月比マイナス19.0%、前月比マイナス17.0%と7ヵ月連続のマイナスとなり、5月は前年同月比マイナス16.7%を見込んでいます。
こうしたことからすると、倒産件数が改善に向かったのは、政府の中小企業向けの緊急保証制度などによる効果が大きかったのではないかと推測します。
今後の推移が見守られるところかと思います。