2月7日(現地時間)、ウクライナの大統領選挙の決選投票が行われました。
現在、開票が進んでいますが、各種の出口調査によれば、親ロシア派の野党・地域党のヤヌコビッチ党首がティモシェンコ首相をリードし、勝利する見通しが強まっているようです。
今回の投票率は高いものの、どちらの候補が勝利したとしても、敗北した候補は、これを認めず、相手候補の不正を主張し、裁判になる可能性が高いとみられます。
実際、ティモシェンコ首相は、記者会見で、ヤヌコビッチ氏が勝利したと言うのは時期尚早だと述べ、なお敗北を認めない立場を表明し、各地でヤヌコビッチ陣営による不正行為があったと非難しています。
ウクライナの政情は今回の大統領選挙後も不安定な状況が続きそうです。
ウクライナは、欧州への統合を掲げつつも、欧米とロシアの間の均衡を模索する路線をとり、エネルギーの大部分をロシアからの輸入に依存するなど経済的にロシアとの深い繋がりを有している一方で、EU加盟を目指しています。
今後の推移が見守られるところかと思います。