2010年2月24日水曜日

ダルフール紛争を巡り、スーダン政府と反政府勢力が和平実現に向けた枠組み合意

ダルフール地方の紛争を巡り、スーダン政府と反政府勢力、正義と平等運動は、和平実現に向けた枠組み合意に正式署名するようです。


スーダンのバシル大統領は、全ての死刑執行停止を宣言し、政府により拘束されていた反政府ゲリラの釈放が続いているようです。


長年、ダルフール紛争は、国際社会が懸念する人道・人権問題でしたが、解決に向け動き出したようです。


今回の和平進展の要因の一つとして、スーダンでは、今年総選挙が予定されており、バシル大統領は、国際社会に対し、自らの正当性を主張するため、ダルフールの和平を実現することが重要だったとの見方が出されています。


ただ、今回の合意は反政府勢力、正義と平等運動との間で交わされるものですが、有力な反政府勢力として、スーダン解放戦線があり、こちらとの和平合意が交わされるのかなど、まだ和平実現に向けた課題は少なくありません。


バシル大統領は、今回の和平合意により、自らの権限拡大が期待できるとしているようですが、国際刑事裁判所は、バシル大統領に対し、戦争犯罪や人道に対する罪で逮捕状を発行しています。


今後の推移が見守られるところかと思います。