海外メディアによれば、2月22日(現地時間)、トルコでクーデター未遂事件があったとして、軍幹部が逮捕されたとのことです。
2007年7月の総選挙で、AKP(公正発展党)が約47%の得票率を獲得し、AKP単独政権が継続していますが、AKP政権は、EU加盟に向けた国内改革、IMFとの協調に基づく経済成長を推進してきています。
これに対し、世俗主義の国是を護持する軍部はAKPのイスラム色を強く警戒していると言われ、世俗主義を巡って政権運営上の不安材料が指摘されていました。
(注)世俗主義:フランス型の政教分離原則に近いと言われます。
過去、トルコでは、複数の軍事クーデターがあるなど(1960年、1980年)、軍がトルコ政治で重要な役割を果たしてきました。
今後の推移が見守られるところかと思います。