12月3日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利を1.00%に据え置くことを決定しました。
事前の大方の市場予想では、据え置くと予想していたところ、予想通りの結果になったと言えます。
また、ECBは、資金供給オペを一部終了すると発表しました。
同日、ECBは、最新の景気予想を発表し、2010年の成長予想を従来の0.2%から0.8%に上方修正しました。
インフレ率は2010年が平均で1.3%、2011年は1.4%と予想しました。
今回、ECBは、金融システムの安定に向けた緊急対策を縮小することを決定し、今後、利上げに向かっていくと思われますが、ECBはインフレ率2%弱を政策の目安にしていることからすると、利上げのペースは速くないように見えます。
今後の欧州の景気動向や資産価格などの行方を含め、推移が見守られるところかと思います。