12月13日(現地時間)、フィリピンの南部イサベラ市にある刑務所で、イスラム過激派の受刑者約30人が脱走しました。
海外メディアによれば、イスラム過激派の武装集団70人余り(100人という報道もあり)が刑務所の外から壁に穴をあけて、マシンガンを乱射して侵入、看守1人が死亡したようです。
脱走した中には、イスラム過激派武装集団の指導者2名が含まれていたようです。
先日(12月12日)、フィリピンでは、州知事選に絡む大量殺人事件から、南部ミンダナオ島マギンダナオ州に発令していた戒厳令を解除したばかりの出来事となりました。
現在、フィリピンでは、経済構造改革、財政赤字解消、不良債権処理などに取り組んでいますが、治安回復によるフィリピン経済への信頼回復が重要と言われています。
今回の事件により、フィリピンの治安に対する不安が高まることが予想されます。
フィリピンにとって、日本は米国に次ぐ、第2位の貿易相手国であり、フィリピンにとって日本は最大の援助供与国、日本にとっては、フィリピンは最重点供与国の一つとなっています。
日本とフィリピンは緊密な関係にあり、今後の推移が見守られるところかと思います。