2009年12月29日火曜日

日本の11月の鉱工業生産

12月28日、公表された日本の11月の鉱工業生産指数(2005年=100、季調済、速報値)は88.3、前月比プラス2.6%となりました。


これで9カ月連続のプラスとなりました。


11月は、生産(プラス2.6%)、出荷(プラス0.9%)、在庫(プラス0.2%)が前月比でプラスとなりました。


在庫率は112.8と前月比マイナス3.8%(=改善)となりました。


製造工業生産予測調査によれば、12月(プラス3.4%)、1月(プラス1.3%)ともにプラス予測となっています。


予測調査では、12月は、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等がプラスとなり、1月は、一般機械工業、輸送機械工業、情報通信機械工業等がプラスとなっています。


11月の鉱工業生産指数は事前の大方の市場予想よりもプラス幅が大きく、この点では好ましい兆しと言えます。


予測修正率は9月調査ではマイナス1.5%でしたが、10月調査以降3ヵ月連続してプラスとなっています。


これは、当初の想定より需要が強く、生産計画を上方修正していることを表していると言え、個人的には好ましい兆候として注目したい点です。


日本国内の景気刺激策の行方、アジア、米国における需要動向を含め、今後の推移が見守られるところかと思います。