12月28日、公表された日本の11月の商業販売統計による小売業販売額(全店ベース、速報)は11兆390億円、前年比マイナス1.0%となりました。
これで前年比マイナスは15カ月連続となりました。
ただ、マイナス幅は、事前の大方の市場予想より小幅に留まったと言えます。
小売販売は、前年を下回るボーナス支給動向や雇用環境などから、厳しさを増していますが、市場が考えているほど悪くはないのかも知れません。
今回、小売業を業種別にみると、各種商品小売業(百貨店など)が前年同月比マイナス9.6%、飲食料品小売業が同マイナス4.1%、、その他小売業が同マイナス2.8%、燃料小売業が同マイナス2.2%、織物・衣服・身の回り品小売業が同マイナス1.0%となりました。
一方、自動車小売業が同プラス21.1%、機械器具小売業が同プラス0.6%となり、自動車や家電の販売が好調でした。
日本の小売業販売額の前年比でのマイナスは、6月のマイナス2.9%以降、マイナス幅は縮小に向かっています。
今後の推移を見守りたいと思います。