11月30日(現地時間)、ドバイの財務長官は、ドバイ政府はドバイ・ワールドの債務保証を行わないとの意向であり、また、UAEの中央銀行は市中銀行への追加流動性を供給する方針を表明しているところ、追加流動性を必要とする状況にはないとの認識を示しました。
11月30日、アジアの株式市場は概ね反発しましたが、欧州の株式市場は値を下げました。
欧州株式市場の動きはドバイショックが影響しているとの印象です。
しかし、欧州にとって良いニュースもありました。
11月30日(現地時間)、公表された11月のユーロ圏のCPI(消費者物価指数、16カ国、速報値)は、前年同月比プラス0.6%となりました。
7ヵ月ぶりのプラスで、事前の大方の市場予想を上回るプラス幅となりました。
市場では、今回のプラスは原油価格の上昇が主因であり、インフレ圧力が大きく高まっているといった状況にはないという見方にあるようです。
今後、ユーロ圏のCPIは上昇傾向が続くのか、インフレ圧力は高まっていくのか、推移が見守られるところかと思います。