COP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)が閉幕しました。
今回、コペンハーゲン合意については、正式な採択を見送り、合意に留意するとして承認されました。
合意の実効性は不透明な状況です。
今回、英国は楽観的な見通しを示し、米国は合意の可能性を示し、日本も主導的役割を果たしたいとしていましたが、当初より、日本をはじめとした先進国と中国やインドなどの新興国の溝の深さは、COP15開幕前に指摘されていたところでした。
期待された分、失望もありますが、冷静に受け止め、今回、採択さえできなかったのは厳しいと言えますが、まがりなりにも承認されたことは前向きに考えたいと思います。
今後、今回の合意内容に賛同する国は来年1月末までに温室効果ガスの削減目標を同合意の別表に書き込むことになりますが、当面はどれだけの国が参加するかが焦点になりそうです。
COP15では米国は新たな温室効果ガス排出量削減数値目標は設定しませんでしたが今後設定するのかどうか、途上国側に来年のCOP16に参加を求めていくとしても、COP15で世界190カ国の合意を得ることの難しさを改めて確認したと言える状況にあって、日本政府は25%削減という目標を記載するのでしょうか。
今後の推移を見守りたいと思います。