先日(12月3日)、ギニアの首都コナクリで、軍事指導者であるカマラ大統領が銃撃を受け、負傷しました。大統領の命に別条はないとのことです。
大統領報道官によれば、銃撃は大統領側近により実行された、クーデター未遂事件であったとのことです。
昨年12月、ギニアのコンテ前大統領が病気により死去し、その翌日に、カマラ大尉を中心とするグループがクーデターにより政権を掌握し、暫定軍事政権が発足しました。
国際社会はクーデターを非難し、AU(アフリカ連合)、ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)等はギニアの参加資格を凍結しています。
ギニアでは、来年1月に大統領選が予定されていますが、カマラ大統領が当初の立場を翻して出馬を示唆し、国内外から批判を浴びるなど、ギニアの政情は混迷が深まっています。
ギニアでは、こうした動きに関連してカマラ大統領に対する反対派を弾圧し、人権侵害が行われているとの見方も出されています。
ギニアは、世界の3分の1のボーキサイト埋蔵量を有するなど、地下資源に極めて恵まれていると言われているところ、中国はギニアに多額の投資を行っているようです。
ギニアの政情安定化を期待しつつ、今後の推移を見守りたいと思います。