12月9日(現地時間)、公表された米国の10月の卸売在庫は前月比プラス0.3%となりました。
米国の卸売在庫は前月比マイナスが続いていたところ、14ヵ月ぶりのプラスとなりました。
卸売売上高は前月比プラス1.2%となりました。
米国の卸売売上高は前月比プラスが続いており、7ヵ月連続のプラスとなりました。
対売上高在庫比率は1.16ヵ月と前月から0.01ヵ月低下しました。
米国の卸売対売上高在庫比率は前月比マイナスが続いており、7ヵ月連続のマイナスとなりました。
売上高が増加し、在庫比率が低下する範囲で在庫が増加していると言えます。
今回の在庫増加を、在庫削減から在庫投資に向かい、経済が上向く可能性を示す兆しとの見方も出されているようです。
確かに、従来の米国の卸売対売上高在庫比率の平均的な水準、1.21カ月(2001年~2007年平均)を下回る水準にあります。
ただ、足元の米国のクリスマス商戦は振るわない模様であることは気になるところです。
今後の推移が見守られるところかと思います。