9月18日(現地時間)。米国財務省は、MMF(マネー・マーケット・ファンド:短期資金投資信託)の保証プログラムの終了を発表しました。
MMF保証プログラムは、昨年の金融危機時に創設されたもので、既存の“Exchange StabilizationFund(為替安定基金)”から最大 500 億ドルを MMF の支払い保証として活用することが出来るようにしたものです。
MMF保証プログラムは、あらゆる MMF を保証しますが、参加者は本プログラムへの手数料を支払うことになっていました。
今回、MMF保証プログラムの終了に際し、ガイトナー財務長官は、必要性が後退したことが終了の理由と述べました。
他方、同日、米国のFDIC(連邦預金保険公社)は、預金保険基金を拡充する方法について検討することを明らかにしました。
これは、米国の銀行の破たんが急増したため、大幅に目減りした米国の預金保険資金を拡充する必要が出ていることが背景にあるようです。
米国の金融市場は、直接金融は安定しつつあるものの、間接金融は不安定な状況が続いているようです。これは、経済環境の影響によるもので、景気の回復動向により左右されると推定します。
今後の推移が見守られるところかと思います。