9月23日(現地時間)、米国のFRB(連邦準備理事会)は、FOMC(連邦公開市場委員会)声明を発表しました。
政策金利である、FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標は、0~0.25%に据え置くとしました。
また、政府機関が保証するMBS(モーゲージ担保証券)の購入ペースを徐々に緩めるとしました。
米国の経済活動は、深刻な落ち込みを経て上向いたとの認識を示しました。
ただ、依然として、米国で商業用不動産向け融資が金融システムの不安材料との見方が出されています。
米国の商業用不動産向け融資を裏付けとした証券化商品の延滞率は過去1年間で約6倍に上昇し、金融機関が保有する同融資と関連の証券化商品の残高は約2兆ドルと、サブプライムローンの約1兆ドルを上回る規模となっています。
また、米国の銀行融資は伸びておらず、米国の金融機関にとって資本増強と貸し出し基準の厳格化が重要な課題となっていることからすると、FRBの金融政策は、当分の間、低金利で流動性を供給していかざるを得ないのではないかとの印象です。
今後の推移を見守りたいと思います。