9月25日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)が発表した8月のユーロ圏マネーサプライ(M3)の伸び率(季節調整済)は、前年同月比プラス2.5%となりました。
先日(9月16日、現地時間)、EU統計局が発表した8月のユーロ圏CPI(16カ国のEU基準消費者物価指数、改定値)は、前年比マイナス0.2%となりました。
これらからすると、マネーサプライが十分でなく、デフレ圧力が強まっているように見えます。
しかし、ユーロ圏CPIは、エネルギー・食品を除くコア指数は前年比プラス1.2%だったことからすると、前年のエネルギー価格の上昇が大きかったためにユーロ圏CPIは前年比マイナスになったもので、デフレ圧力は強まってはいないとの見方も成り立ちそうです。
個人的には、失業率が高く、需給ギャップがマイナス圏にある現状からすると、ユーロ圏の各国政府による各種の経済支援策が途切れた時にどうなるのかが気がかりです。
今後の推移が見守られるところかと思います。