9月17日(現地時間)、米国のオバマ大統領は、ポーランドとチェコのミサイル防衛計画配備を見直すと表明しました。
このミサイル防衛計画は、イランのミサイル攻撃から防衛するためにブッシュ前政権が打ち出したものでした。
今回、オバマ大統領は、計画を廃棄するのではなく、よりコストが安い迅速な対応が可能なシステムに見直すとしています。
従来のミサイル防衛計画は、イランからの長距離ミサイルに対する脅威を想定していましたが、今回見直された米国のミサイル計画は、短・中距離のミサイルの脅威に対処するとしています。
イランからのミサイル攻撃の脅威に関するアメリカの評価が変更になった模様です。
今回のミサイル防衛計画の見直しにより、米国とロシアとの関係改善が期待でき、イランの核問題をめぐって、ロシアの協力を得やすくなるのではないかと推察します。
また、従来イスラエルはイランの核計画への対応は中東和平実現に向けた一歩であるとしており、イランの核問題が進展すれば、中東和平が前進する可能性があるように思えます。
今後の推移が見守られるところかと思います。