2009年9月20日日曜日

米国の医療保険制度改革の反対論の背景

米国の医療保険制度改革は、オバマ政権が内政の最重要課題に掲げるもので、オバマ政権は、公的保険導入による医療保険制度改革を打ち出していますが、共和党の強い反対など世論が二分されています。


先日、カーター元大統領は、オバマ政権の目指す医療保険制度改革への強い反対の背景には、オバマ大統領に対する人種的な偏見があるとの見方を示しました。


個人的には、このコメントに接するまで、人種偏見が影響しているとは思いもよらなかったことで大変驚きました。


ホワイトハウスは、カーター元大統領の見方を否定し、医療保険制度改革への反対論と人種的な偏見とを結びつける見方は当たらないとしました。


過日、米国の上院財政委員長(民主党)が、医療保険制度改革について、政府運営の公的保険を見送り協同組合など非営利組織による提供を柱とする法案を発表しました。


米国の医療保険は長年議論になってきた問題であり、どのように決着するのか、今後の推移が見守られるところかと思います。