9月2日(現地時間)、アフガニスタンで自爆テロが起き、国家情報機関の高官を含む多数の死亡者が出たようです。
アフガニスタンの治安の悪化が懸念され、悪いニュースと言えます。
同日、国連が発表した報告書によれば、アフガニスタンでのアヘンの生産量は、2年連続の減少となりました。
これは、好ましいニュースと言えます。
アヘンの売買価格が過去10年で最低水準となり、アフガニスタンの生産地における小麦の価格がアヘンの価格を上回ったったことが背景にあるようです。
アフガニスタンでは世界のアヘンの約90%が生産され、タリバンの重要な資金源となっていると言われています。
生産量が減少したとはいえ、依然として、アフガニスタンではアヘンに対する世界の需要を上回る生産が行われています。
今後もアヘンの生産が減少していくことを期待したいところ、従来の強制的な生産中止の取り組みは失敗だったとの評価が確立しつつあるようです。
アフガニスタンでは現在、大統領選挙の開票が進んでおり(開票率60%)、再選を目指すカルザイ大統領の得票率は47%、対抗するアブドラ前外相は33%となっています。
カルザイ氏の優勢は動かない模様ですが、得票率が過半に達しなければ、決選投票となります。
また、カルザイ氏の得票率は過半を僅かに上回る程度であれば、多くの選挙違反が報告されていることから、結果に対する信任を得られるかどうか微妙な情勢のように見えます。
アフガニスタンの今後の推移が見守られるところかと思います。