2009年9月25日金曜日

国連の安全保障理事会は、核兵器のない世界を目指す決議を全会一致で採択

9月24日(現地時間)、国連の安全保障理事会は、米国が提案した核兵器のない世界を目指す決議を全会一致で採択しました。


米国のオバマ大統領は、核軍縮の理念を各国が共有し取り組むと表明するとともに、米国とロシアの間で核軍縮に関する合意の必要性に言及しました。


ロシアのメドベージェフ大統領は、核不拡散と核軍縮に関する取り組みが期待した通りには進んでいないと指摘しました。


今回の国連の安全保障理事会での核不拡散及び核軍縮に関する決議は歴史的なものと言えますが、テロリストなどが核兵器を保有する現実的な脅威は増しており、また、目の前の大きな課題として、イラン、北朝鮮の核兵器開発疑惑の問題があります。


9月23日(現地時間)、米国のオバマ大統領は、ロシアのメドベージェフ大統領と会談し、イランの核開発問題をめぐり協議しました。
そこで、メドベージェフ大統領は、イランが核兵器開発につながるウラン濃縮活動停止に応じない場合、ロシア政府として追加制裁に応じる考えを初めて明らかにしたとのことです。


国際社会は、イランへの追加制裁で足並みを揃えることが出来るのか、イランへの追加制裁に消極的と言われる中国の対応が重要と思います。


今後の推移が見守られるところかと思います。