9月14日(現地時間)、欧州委員会は、EUおよび加盟各国の経済予測を発表しました。
2009年のユーロ圏16カ国(EURO-16)の域内GDP伸び率を前年比マイナス4.0%としました。
これは、欧州委員会が前回(2009年5月)示した予測と変わりませんでした。
EURO-16の2009年のインフレ予測は0.4%としました。
欧州委員会は、2009年-2010年の景気刺激策は維持することが適当としました。
また、デフレリスクは後退したとの認識を表明しました。
しかし、同日、EU統計局が発表した7月のユーロ圏の鉱工業生産は前月比マイナス0.3%、前年比マイナス15.9%となったことからすると、生産設備の稼働率は低下傾向にあると考えられます。
市場の大方の予想としては、ユーロ圏の消費者物価指数は上向いていくと見ていますが、デフレ圧力が強まる可能性が全く無いとは言えないのではないかと思います。
今後の推移が見守られるところかと思います。
2009年 | ||
GDP伸び率(予測,%) | インフレ率(予測,%) | |
France | -2.1 | 0.0 |
Germany | -5.1 | 0.3 |
Italy | -5.0 | 0.9 |
Netherlands | -4.5 | 1.1 |
Spain | -3.7 | 0.0 |
Poland | 1.0 | 3.8 |
U.K. | -4.3 | 1.9 |
EURO-16 | -4.0 | 0.4 |