9月18日、公表された日本の8月の粗鋼生産量は、831万1千トン、前年同月比マイナス18.3%、前月比プラス8.5%となりました。
前年同月比でのマイナスは、11カ月連続となりました。
前月比でのプラスは、4カ月連続となりました。
9月11日(現地時間)、公表された中国の8月の粗鋼生産量は、5233万トン、前年同月比プラス22%、前月比プラス3.3%となりました。
中国の粗鋼生産量は、過去最高の水準になりました。
中国の8月の鉄鉱石生産量は7668万トン、前年同月比プラス19%でした。
リーマンショック前、中国国内での鋼鉄の需要が爆発的に伸び、鉄鉱石やその他金属価格も大幅に上昇を続け、世界的な資源高に拍車をかけました。
日本の鉄鋼需要は、買い替え支援策により自動車向け需要が伸びたことが大きく、さらに粗鋼生産が大きく伸びるかどうかは微妙ではないかと思います。
他方、中国の鉄鋼需要は、地震復興など建設需要が影響しており、安定した中国の国内需要が見込まれるのではないかと推察します。
将来の世界的な経済回復が本格化すれば、資源高は再来する可能性があるのではないかとの印象です。
今後の推移が見守られるところかと思います。