9月25日(現地時間)、米国で開催されていたG20は、閉幕し、景気刺激策を継続するとともに、世界経済の不均衡是正に向けて政策の協調・相互監視などに各国が取り組むことを表明した共同声明を採択しました。
世界経済は底打ちしてきているものの、これは各国政府の支援策によるところが大きく、持続的な景気回復が十分期待できる状況にはないというのが各国の共通認識のようです。
こうした認識を背景に、出口戦略の実行にはまだ時間がかかるとの共通理解のようです。
今後、G20は定例化し、新興市場国の存在感は高まっていくことが予想されます。
個人的には、今回の金融・経済危機を乗り切るまでの間は、G20の枠組みは機能するのではないかと思いますが、20カ国は多く、立場も異なるので利害が対立しやすいことからすると、合意形成まで時間がかかる枠組みのように見えます。
そうすると、かえって、例えば、米中の合意形成が重視されるようになるのかも知れません。
今後の推移が見守られるところかと思います。