手元のデータにもとづき計算したところ、2009年の中国のマネーサプライ(1月~11月)は月平均でほぼ26%となっています。
中国の設備過剰状態は未だ大きくは改善していないと考えられ、また、消費財の消費者物価指数は2009年10月まで前年比マイナスが続いていました。
確かに、資産価格の高騰が指摘されていますが、仮に、急速にマネーサプライを絞った場合、中国の経済成長に大きな抑制要因として働く可能性が高く、中国株価や中国不動産の価格にマイナス要因として働く懸念があると予想します。
本当にマネーサプライの伸び率を17%に抑制するのかどうか、今後の推移が慎重に見守られるところかと思います。