年始挨拶に回ったところ、年末年始は遠出をしなかったという方が少なくありませんでした。
年末年始の交通機関の利用状況を見てみると、高速道路のみ利用が増えたとのことです。
年末年始のJR(新幹線と在来線特急、12/25~1/5、JR6社調べ)の利用客数は前年同期比マイナス7%となりました。1991年以降で最大の下げ幅でした。
年末年始の国内航空(12/25~1/5)の利用者数は前年同期比マイナス5.5%となりました。
年末年始の高速道路(12/26~1/5)の1日当たりの平均交通量は、前年同期比プラスで、年末が前年同期比プラス3%、年始は同プラス10%でした。
これらの結果からすると、年末はJRから高速に利用が流れ、年始は休日特別割引の影響で高速の利用台数が増加したように見えます。
景気は回復に向かっていると考えられるものの、家計は節約志向が強く、また、政府の景気刺激策の効果は大きいと考えられます。
今回の大幅な景気後退下で行った景気刺激策により財政負担は増加し、依然、景気刺激策の効果が高いと思われる現状と言えますが、財政規律への取り組み如何では長期金利の上昇を惹起しかねません。デフレ下にある日本の経済、財政の舵取りが難しい1年になりそうです。
蛇足ながら、自分は1月2日に久しぶりに上野の国立博物館に行き、土偶展と年始の特別展示を観ました。
仕事が頭から離れないけど、年始くらいどこか行って頭をリフレッシュしなければと自らに言い聞かせ無理やり
行きました。
あれも観たいこれも観たいと思いつつ、もう随分と長い間、いくつもの観たいと思っていた美術展を見逃して来たので、大変新鮮な気持ちで楽しんで観ることができました。
土偶展は同じ展示をぐるぐると3~4回会場を回りました。
あと、日用品の買い出しのついでに年始に近所のお寺さんにお参りしたのが年末年始のささやかなイベントでした。
統計によるものではありませんが、曜日の関係から年末年始の期間が短かったために、遠出せず、近場で済ませた方も少なくなかったのではないかと想像します。
消費を刺激しようと思えば、産業界の理解が得られるならば、今年限りの休日を設けて遠出を促すとかもいいかもしれないなどと勝手なことも思ったりします。
今年は寅年、変化の多い年になりそうです。今後の推移を見守りたいと思います。