5月6日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利の据え置き(1,00%)を決定しました。
据え置きは、事前の大方の市場予想通りの結果と言えます。
現在、ギリシャの財政問題が他の国へ波及する懸念が高まっていますが、金融政策としては、ECBが金融機関から担保として受け入れる国債の適格基準を緩和する措置を決定しています。
この措置は、ギリシャ国債の格下げには対応できますが、デフォルトには対応すうることは出来ません。
そこで、市場がギリシャのデフォルト可能性を強く懸念する流れに向かうとすれば、さらなる措置が期待されるところです。
会見したECBのトリシェ総裁は、今回、政策金利の据え置きを決定した理事会では、さらなる措置については協議を行わなかったことを明らかにしました。
ギリシャ政府の対応、ギリシャの国内世論、市場の見方などの行方によっては、ECBは市場からの強い圧力にさらされる可能性があるように思えます。
今後の推移を見守りたいと思います。