5月7日(現地時間)、公表された米国の4月の雇用統計によれば、非農業部門雇用者数は前月比プラス29万人となりました。
事前の大方の市場予想よりプラス幅は大きかったと言えます。
大方の市場では、今回の結果を、好ましい結果と前向きに捉える見方にあります。
今後の米国の民間雇用の拡大に期待がかかります。
ただ、5月6日(現地時間)、公表された米国の第1四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)が、前期比年率プラス3.6%となりました。これは、プラスではあるものの、第4四半期のプラス6.3%からするとプラス幅は大きく縮小したことからすると、早いペースで今後の雇用の拡大に弾みがつくようには見えません。
また、期待が実態に比べ大きすぎると、かえって、反動からマイナス面の影響がおきかねません。
そうしてことから、個人的には、米国の雇用統計の明るい兆しを好ましいものと受け止めた上で、当面は米国の民間雇用拡大のペースはゆっくりしたものとの見方に立ちたいと思います。
今後の推移を見守りたいと思います。