5月19日(現地時間)、ドイツのメルケル首相は、金融規制の強化を訴えました。
金融規制の強化は、監督強化だけでなく、金融取引に関する課税を含むものです。
想定内の訴えと言えるもので、どの程度の規制か、また、フランスとの足並みは揃うのかなどが注目されました。
5月20日(現地時間)、フランスのサルコジ大統領は、ドイツとは主要な経済政策で意見が一致しており、債務危機への対応で独仏の間に確執があるとの市場の観測を否定しました。
5月22日(現地時間)、英国のキャメロン首相は、訪問先のドイツでメルケル首相と共同記者会見で、ユーロの安定を望むことを表明しました。
これらのみを見ると、ユーロは協調してことにあたるように見えます。
5月20日(現地時間)、アメリカの上院は、金融規制改革法案を可決し、今後、昨年12月に下院で承認された法案とのすり合わせが行われる見通しです。
今後、金融機関の活動は、程度の差はあれ現状より制約され、結果として収益が縮小する可能性が高いと言えます。
各国が金融規制強化で足並みを揃える中、先行きの金融市場は現在とは異なったものになっていくような気がします。
今後の推移を見守りたいと思います。