2009年10月27日火曜日

アフガニスタンの大統領選の決選投票に関する選挙管理委員会の委員長解任の要求

8月に行われたアフガニスタンの大統領選で、カルザイ大統領の得票が過半数に達しなかったことで、11月7日にカルザイ大統領とアブドラ元外相との決戦投票を行うことが決まりました。

これで安定に向かうかと期待されましたが、決戦投票を前にして混乱は続いているようです。


アフガニスタンのアブドラ前外相は、首都カブールの私邸で記者会見し、大統領選挙の決選投票に関する選挙管理委員会のロディン委員長を解任するよう要求しました。


アブドラ前外相は、選挙には透明性が必要であり、ロディン委員長は適任ではないとしています。


カルザイ大統領は、ロディン委員長の解任要求を拒否したようです。


米国のオバマ大統領は、アフガニスタンへの増派の検討など新戦略を検討していますが、民主党からはベトナム戦争の二の舞になるのではないかとの懸念が出され、共和党からはもっと迅速に増派を決定すべきと批判され、難しい立場にあるようです。


オバマ大統領は、アフガニスタン大統領選決選投票が行われる11月7日までに、新たなアフガン戦略を策定することは可能との見解を示しています。


米国経済は回復に向かっているものの、自立的な回復力は弱く、政府の景気刺激策が重要な状況が当面は続くと考えられるところ、オバマ大統領の指導力が重要と思いますが、アフガン問題の行方は、オバマ大統領の支持率に大きく影響する可能性があると推測します。


今後の推移が見守られるところかと思います。