10月13日(現地時間)、欧州歴訪中の米国のクリントン国務長官は、ロシアでラブロフ外相と会談しました。
クリントン国務長官の今回の欧州歴訪の最大のテーマは、イラン問題にあり、イランへの追加制裁についてラブロフ外相と話し合いました。
ラブロフ外相は、イラン核問題で米ロの立場は一致しているとした上で、イランへの追加制裁については、現在のところ、逆効果との認識を明らかにしました。
イランへの追加制裁に積極的なアメリカと慎重なロシアとの温度差が明らかになったと言えます。
しかし、ロシアが"現在のところ"と前置きをしたのは、今後に含みを持たせた表現であり、アメリカとロシアの考え方は従来より接近しているとして、イランへの追加制裁についてロシアの協力に期待する見方もあるようです。
イラン核問題は、中東和平につながる重要な問題であり、今後の行方が見守られるところかと思います。