10月26日(現地時間)、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時のセルビア人組織の指導者のカラジッチ被告に対する国際裁判が開始されましたが、カラジッチ被告は欠席し、同日の審理は行われませんでした。
カラジッチ被告は、名前を変え、セルビアの首都ベオグラード市内に潜伏していたところを、昨年7月に逮捕されました。
1992年からのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争によっておよそ25万人が犠牲になりましたが、カラジッチ被告は、非セルビア人の大量虐殺を命じた疑いがかけられています。
海外メディアによれば、今回、カラジッチ被告は、準備書類が不十分として欠席したとのことです。
10月15日、ボスニアは、国連安全保障理事会の非常任理事国に選任されましたが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争という戦争を経験した国として安保理入りして平和に貢献することの意義は大きいと表明しています。
過日、日本メディアとの会見で、ボスニアは、エネルギー・自動車業界で日本との協力関係をより深めたい意向を伝えたようです。
ボスニアが悲しい過去に決着をつけ、前進していくことを期待しつつ、今後の推移を見守りたいと思います。