10月8日(現地時間)、公表された米国の8月の卸売在庫は、前月比マイナス1.3%となりました。
売上高は、前月比プラス1.0%、在庫/売上高の比率は、前月比マイナス0.03ヵ月となりました。
耐久財で最も売上高の前月比プラス幅が大きかったのは、自動車のプラス7.7%でした。
自動車の卸売在庫は前月比マイナス2.3%、在庫/売上高の比率は、前月比マイナス0.3ヵ月となりました。
なお、全体の卸売売上高は前年同月比マイナス17.7%となりました。
全体でみると、米国の卸売売上高は、経済後退前の水準には戻っていません。
市場では、経済後退前の水準に戻るまでには相当の時間を要するとの見方が出されています。この見方に立てば、当面の先行きの卸売在庫は、金融・経済政策に大きな変動が無い限り、卸売在庫が急激に大きく悪化するリスクは少ないとしても、改善ペースは緩やかになるように思えます。
今後の推移を見守りたいと思います。