2009年10月8日木曜日

8月の景気動向指数

10月7日、公表された日本の8月の景気動向指数(CI、速報値、平成17年=100)は、


先行指数:83.3、前月比プラス0.8ポイント、3カ月後方移動平均はプラス1.86ポイント
一致指数:91.4、前月比プラス1.6 ポイント、3カ月後方移動平均はプラス1.33ポイント
遅行指数:83.8、前月比プラス1.0 ポイント、3カ月後方移動平均はマイナス0.10ポイント


となりました。


一致指数の3カ月後方移動平均がプラス1.33ポイントとなったことからすると、景気は拡大局面にあると言えます。


また、先行指数も3カ月後方移動平均がプラス1.86ポイントになったことからすると、先行きに対し好ましい兆しを示していると言えます。但し、先行指数のプラス幅は6月から2カ月連続で縮小しており、先行き懸念も示しているようにも見えますので、手放しで好感することは難しいと思います。


今回の景気後退は、2009年3月までだったと判断される可能性は高いと思いますが、各種の景気刺激策に支えられた面が大きく、自律的な回復に向かうかどうか、個人的には、景気を主導する目立った産業が見当たらないなどから、当面は慎重に見た方がよいのではないかとの印象です。


今後の推移を見守りたいと思います。