10月20日(現地時間)、公表された米国の9月のPPI(生産者物価指数)は、前月比マイナス0.6%となりました。
事前の大方の予想では横ばいだったことから、予想に反してマイナスになったと言えます。
食品・エネルギーを除くコア指数は前月比マイナス0.1%でした。
PPIとCPI(消費者物価指数)との間には密接な相関があり、今回、PPIが予想に反してマイナスになったことは、CPIも同様の動きを示す可能性を示唆していると言えます。
PPIは、CPIと異なり、輸入品は対象になっておらず、その分、米国の国内の物価は引下げ圧力が高いのではないかと想像します。
デフレ圧力が高まっている可能性が示唆されたと考えると、米国の金融政策上、少なくとも低金利政策の継続が行われ、FRBが銀行システムに供給した大量の資金を引き上げる時期は遠のいたように見えます。
今後の推移が見守られるところかと思います。