10月28日(現地時間)、公表された米国の9月の新築住宅販売戸数(戸建て)は、前月比マイナス3.6%となりました。
事前の大方の市場予想では、プラスを予想していたので、予想外のマイナスになったと言えます。
同日、公表された米国の先週分(10/23日まで)のMBA住宅ローン申請指数(季節調整後、新規購入・借換含む)は、前週比マイナス12.3%となりました。
ローン審査のかかる日数から逆算すると、米国政府による初回住宅購入者向け税控除の手続きが、期限の11月末までに間に合わないことがMBA住宅ローン申請指数がマイナスになった背景との見方が出されています。
米国の住宅市場は、最近数カ月の間、回復に向かっているとの見方にありましたが、政府の支援の果たす役割を改めて認識させられ、自律的回復は未だ遠いとの印象を受けました。
財政面の制約から、米国政府による初回住宅購入者向け税控除の延長は難しいとの見方にありましたが、最近では延長の可能性は高いとする見方が出ているようです。
今後の推移が見守られるところかと思います。