8月21日(現地時間)、米国のFRB(連邦準備理事会)のバーナンキ議長が講演を行いました。
バーナンキ議長は、講演で、"経済活動は横ばい状態にあり、短期的な経済成長への回復見通しは良好だが、回復のペースは緩やかで、高水準にある失業率の改善ペースも同様"との認識を明らかにしました。
FRBは、出口戦略に向けて踏み出しており、今回のバーナンキ議長のコメントは、平仄が合っていると思います。
市場は、今回のバーナンキ議長のコメントを好感したようです。
8月20日(現地時間)、公表された8月の米国の個人向けの自動車販売は、前年同月比プラス2%となり、米国自動車市場の改善の兆しを示したものと言えます。これは、米国政府による自動車の買い替え支援策が寄与したと推察します。
しかし、同日、米国政府は、低燃費車への買い替え時に最大4500ドルを助成する支援策を8月24日で終了すると発表しました。
当初10億ドルの予算枠を30億ドルに拡大したものの予算を使い切ったことによるものです。
今のところ、米国政府は、同制度の延長や再開は行わない方針のようですが、市場では、米国の新車市場が再び失速する可能性が指摘されています。
市場には、米国経済の回復は一時的なものとの根強い見方があります。
今後、米国経済は、バーナンキ議長の見通し通り、緩やかに回復していくのか、それとも一時的なものなのか、米国政府による自動車の買い替え支援策の打ち切りの影響など、今後の推移が見守られるところかと思います。